日テレドラマ『同期のサクラ』遊川和彦脚本感想

同期のサクラドラマ
同期のサクラ

日テレドラマ『同期のサクラ』遊川和彦脚本感想

『同期のサクラ』、良かったですねー!と、個人では思うのですが感想を見ると意外とどこが良かったのか分からなかったという意見も多かったので、自分なりにまとめておこうと思いました。

サクラはASD?発達障害?

日テレドラマ『同期のサクラ』公式HPより

主人公であるサクラはおそらくASDなどの発達障害だと思われます。

こだわりが強く、正しいと思うまで動けない。

私も発達障害に関してはADHDとかASDとか簡単にしか理解していないのですが、分かっている範囲で書こうと思います。間違ってたらご指摘頂ければ幸いです。

日テレドラマ『同期のサクラ』公式HPより

サクラは石頭で、こうなのでは?と思うと相手が誰であろうが指摘してしまうトラブルメーカーです。ながらスマホをしている通行人も、直属の上司も、パワハラ上司も、例え社長でも思った事は平気で言ってしまいます。空気が読めません。おかげで念願の建設会社に入社したものの、希望の課には配属されずに左遷左遷出向、果ては解雇。観ているこちらがハラハラしてしまいます。

一方で、サクラの指摘はどれも正しいです。正しすぎるほどに。

傘を持って歩くとき横にして持っては後ろの人に刺さってしまって危ないし、社長の話は長いし、無駄な会議は多いし、役員専用車は経費の無駄遣いです。どれも正しい。正しいけれど、言ってはいけないルールが社会にはあって、それは暗黙になっています。

私も指摘はしないです。ただ、いけないなぁ、と思うだけ。みんなもそうだと思います。

空気を読まない人が行き着く先

日テレドラマ『同期のサクラ』公式HPより

空気をずっと読まずに正しい指摘をし続けたサクラはとうとう夢であった「ふるさとに橋を架ける事」すら叶わなくなってしまいました。その上、唯一の身内である祖父が亡くなってしまいます。

それらがきっかけで一般的にはうつ状態と言われる状態になってしまいます。

まず、仕事に行けなくなりました。

次に、部屋を片付けられなくなりました。

一日中、家で寝ているしか出来ません。

かと思えばいきなり部屋中の物を捨ててミニマリストになってみたり。

とにかく行動が極端です。0か100か、ずっとそんな感じです。

これって現実でもそうだと思うのです。発達障害を抱える人はうつ状態になりやすいそうです。世間からずっとバッシングされ続けてある日突然、心がポッキリと折れてしまうのです。

『同期のサクラ』はとても現実的なドラマ

この『同期のサクラ』はとても現実的なドラマだと思うのです。

現実にあり得る事ばかりのドラマだと思うのです。

観ている中で毎回、「ここでドラマだったらバシッと言ってそれが正しいってなって、良い方向に行くところなんだけどなー。現実ではあり得ないから、それがそのまま描かれているよな」と思っていました。

途中で、あれ?これドラマだよね?ドキュメンタリーじゃないよね?と思ったほどです。その点が遊川脚本らしいところだなー、予定調和はあり得ないっていういつも通り感に戻される訳です。

遊川和彦さんの脚本ていっつもお説教されている感じになります。今回も発達障害の人をこんな目に遭わせている世間で、お前で、いいの?と毎回毎回胸のど真ん中をドンッ、ドンッと突かれているように感じました。ごめんなさい、という気持ちでいっぱいになります。

それで私はどうしたら良いのでしょうか?

遊川和彦さんの水星占い

脚本家である遊川和彦さんの水星は、水星星座が天秤座です。

水星は言葉の使い方も表すのですが、確かに遊川脚本は常に関わりについて考えていると思います。調停って言われるとピント来ますね。

視野の広い知性で確固たる軸を持ち天秤にかけることができる天秤座。いつも関わり方について考えています。正義よりも審美眼。オリジナルは苦手。流行に敏感。コミニケーション能力が高い。八方美人。スマートな言葉のチョイスが上手。活動的。匂わせが上手。駆け引きではなく調停。他者との違いからくる個性。競い合いながら才能を発揮していく。芸術に適性がある。お上手ですねって言われません?

水星(言葉)の使い方、水星占い

おじいちゃんの名言FAXは目くらまし

今回は毎回感想で感動した、と上がっていたおじいちゃんの名言FAXは紹介しません。

あれは目くらましなだけで、そんなに大切な事は言っていないからです。

それよりもこのドラマの大事なところは、「常に世間につまはじきにされる主人公をどう捉えるか」だと思います。

「私には、夢があります。」とサクラは言います。私は毎回、それを叶えてあげることが出来ない世の中でごめんね、と思います。

もし世の中が正しい事に溢れていたら、サクラはとても生きやすいのにね。正しくない暗黙のルールが、世間が、彼女を追い詰めていきます。

『同期のサクラ』は現実を模したドキュメンタリードラマです。

サクラはこの世にいっぱい居ます。みんなつまはじきにされて、ひっそりと息を潜め生きています。

サクラと同じように、希望の課に配属されなかったかも知れません。

サクラと同じように、左遷されてしまったかも知れません。

サクラと同じように、うつ状態になってしまったかも知れません。

サクラと同じように、解雇されてしまったかも知れません。

そういう人たちを、みんな無視して生きている。

サクラみたいな人を見かけたら、今後どうしたら良いのか。

もしかしたら自分だってサクラ側の人間かも知れないし、そんな偉そうな事言えないけれど。気にかけるようにしていきたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました