第1話 『きのう何食べた?』原作比較

ドラマ24『きのう何食べた?』第1話感想とセリフ書き出しきのう何食べた?
ドラマ24『きのう何食べた?』第1話感想とセリフ書き出し

きのう何食べた? 第1話 感想

きのう何食べた?1巻、2巻、5巻
きのう何食べた?1巻、2巻、5巻

テレビ東京公式サイトはこちらから

2019年4月5日(金)スタート
毎週金曜深夜0時12分 ※テレビ大阪は翌週月曜深夜0時12分放送

ドラマ『きのう何食べた?』実写化大成功ですね!

第1話に関してはTwitterで世界トレンド第一位も獲得したそうで。いや〜、めでたい!!

わたしも毎週楽しくリアタイさせて頂いているところで、金曜が待ち遠しい日々です。

Twitterでの感想TLも楽しく読ませて頂いております。殆どは賞賛でしたが一部は当たり前ですが批判もありましたね。しょうがない事だと思います。勉強にもなるので個人的にも原作ファンであっても出来るだけフラットに考察してみようかな、と思ってセリフ書き出しをしてみました。セリフ書き出しだけお読みになりたい方は、同ページはこちらから、別ページはこちらからどうぞ!

それではドラマ放送部分と漫画からの引用の形で考察して行きたいと思います!

わたしがいくらテレ東さんラブでも、よしながふみ先生ラブでも、ドラマは公共放送であって誰にでも理解出来るように作られなければならない、と考えているので?そこを忘れないように?考察していきますね?

そもそもBLに対して不快感をお持ちの方や、実写化に際してセリフや人物設定の変更が耐えられない、といったご意見もあるのでそこまでは解決出来ないよね…とは思っております、念の為。

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漫画版とドラマ版の比較

第2巻 #11 今田さんとシロさんの面談

『きのう何食べた? 第1話』、ドラマ冒頭は今田さんとシロさん(史朗)の面談から始まります。今田さんとの会話に大きな変更点は見られませんでした。ドラマの尺に合わせているだけの様です。

ーテロップ「上町弁護士事務所」
個室で筧史朗と今田聖子が向かい合って座っている。

史朗「いやですから、私に謝らなくてもいいんですよ。」
今田「ごめんなさい、ホントにごめんなさい。でもあの日、大樹の誕生日だったんです、5歳の。」
史朗「えぇ、それでプレゼント贈ったって、今田さんうれしそうにおっしゃってたじゃないですか。」
今田「そうなんです。前から好きだった戦隊物のオモチャ、気に入ってくれたかな。もうあれで遊んでくれたかな。(俯いて泣き出しながら)大きくなったかなって。そんなこと考えてたら、考えてたら…」
史朗「いても立ってもいられなくなって、別れた旦那さんの家に行って、大樹くんの名前を叫び続けてしまった。」
今田「やっぱり私おかしいですよね。」
史朗「いいえ、親が我が子に会いたくなるのは当然です。」
今田「(顔を上げながら)……。」
史朗「問題は、夜中の2時に行動してしまうことです。」
今田「(思案しながら俯く)……。」

†ドラマ独自シーン:若先生と志乃さんの会話

ここは漫画には一切無いシーンです。ドラマで追加されたセリフですね。人間関係を分かりやすくする為の追加シーンかと思われます。

ー上町弁護士事務所の自席に座っている上町修。

修 「(一息ついたあと背伸びをしながら)あ〜、腹減ったなぁ。(小山志乃に向かって)人間って、なんで腹減るんだろ。昨日の夜なんかもう米1粒も入らないってくらい食べたのに。」
志乃「若先生、あの時間から食べたんですか?だから太るんですよ。少しは、筧先生見習って節制したほうがいいと思いますよ。」

†ドラマ独自シーン:シロさんと今田さんの面談

ここも漫画には一切無いシーンでドラマでの追加シーンですね。説明用に追加された部分だと思われます。ドラマ第1話に関しては原作3冊分の中から4話抜粋なので場面飛び飛びになってしまう事から、結び目のような補完セリフが追加されている様ですね。

ー個室で筧史朗と今田聖子の居る個室に戻る。

史朗「厳しい言い方になりますが、調停になれば今回の件で裁判官の印象は悪くなると思います。相手方は今以上にあなたの健康状態について突っ込んでくるでしょう。」
今田「(慌てて身を乗り出して)先生、助けてください。私本当に夫の新しい家庭を壊したいとか、みじんも思ってないんです。ただ、ただ…大樹に会いたい。(泣き出しながら)それだけなんです…。(ハンカチで目元を拭う)」
史朗「(大きく息を吸って)わかりました。月1回の子どもとの面会は通常裁判所で認められています。諦めずに頑張りましょう。」

第1巻 #1 上町弁護士事務所での4人の会話

改変点は大きく分けて3つですね。

①大先生が「私なんかね、昨日は1人わびしく残り物の肉じゃがよ。」ってセリフが追加されて未亡人である旨が分かりやすくなっていますね。旦那様との離別が一発で分かるようになっています。原作では死別です。恐らくドラマでも死別から変更はないと思います。

②年齢の修正ですね。ドラマでは45歳になっていますが、漫画では43歳です。

③事務所でのシロさんの態度が若干ですが目下の人間として改変されていますね。漫画ではもうちょっと横柄な感じが出ています。ドラマ第1話ではありませんが、第2話で大先生から仕事受け取る時に漫画では自席から座ったまま話しているシロさんが、ドラマではデスクの前で礼儀正しく手を前で重ねて待っている描写などに変化しています。漫画では大先生に呼ばれたらデスク前まで行きますが、手は横のままです。ドラマは視聴者に向けてのシナリオに改変されますので、一般的な雇われ弁護士の態度に改まっています。大先生は事務所のボスですしね。言葉遣いもちょっと丁寧な感じになっています。漫画では若先生に「こいつ」とか言うんですけど、省かれていますね。

ー上町弁護士事務所の自席に座っている上町修と会話する小山志乃。

修 「筧先生と比べないでよ。だってもともとの見た目がさ。」
2人の後ろを筧が通り過ぎる。
志乃「今田さん、大丈夫でしたか?」
史朗「(資料を開きながら)あぁ、今は落ち着いて帰られたよ。」
筧史朗を見つめる2人。
史朗「(目線に気付いて資料を閉じながら)どうかした?」
志乃「(少し慌てながら)あっ、若先生がね、夜、食べすぎって話をしてたんです。」
修 「だって昨日はカニだったんだもん。クライアントの実家が北海道でこ〜んな送ってくれて。北海道のズワイガニって春が旬なんだって(ここまで身振り手振りで自慢げに話ながら、上町美江の視線に気付いてハッとする)。」
美江「修?あなたは家から徒歩10分のところに住んでて、お裾分けの1つもないのね?」
修 「(青ざめながら)あぁ…お母さん。」
美江「そう、カニ貰ったの。」
修 「いや、うちは食べ盛りの子が2人もいるし、(身振り手振りしながら)こんなっていっても、カニ自体はそんなにおっきくなかったんだよ。」
美江「ふ〜ん、(マグカップを持ち上げながら)私なんかね、昨日は1人わびしく残り物の肉じゃがよ。」
修 「(気まずそうに)えっ。筧先生は昨日何食べた?」
史朗「昨日?」

ーここでOP

ー上町弁護士事務所の場面に戻る。

史朗「昨日は、小松菜とネギとワカメと油揚げの味噌汁と、長芋と明太子を二杯酢で和えて、わさびと海苔を乗っけたやつと、鳥手羽先と大根を甘辛く煮たのとブロッコリーのおかか和え。それと3分の1は発芽玄米の白い飯を家で食べました。」
美江「(少し引きながら)へぇ…。」
修 「(少し引きながら)へぇ…。」
史朗「(身支度をし、歩きながら)じゃあ、お先に。お疲れさまでした、失礼します。」
3人で筧を見送る。
美江「ねえ、志乃さん。(立ち上がりながら)筧先生っていっつもいそいそ6時に帰っていくわよね。彼女さんがいるって聞いたんだけど、アツアツなのね。」
志乃「大先生、そういうときはラブラブっていうんですよ。」
美江「(頷き納得しながら)」
志乃「でも、あの献立の詳細さからすると、ごはん作ってるの絶対筧先生のほうだと思います。」

ーエレベーターから降りてくる筧が映りつつも会話は続く。

修 「えっ、筧先生って料理できんの?」
志乃「あぁ、でも嫌、筧先生ってなんか嫌。」
修 「(少し笑いながら)なんで?料理できる男ってポイント高いんじゃないの?」

ー上町弁護士事務所の3人に戻る。

志乃「45歳ですよ?芸能人でもない45歳の男が、あの見た目で独身なのははっきり言って気持ち悪いです。」
修 「(目を見開いて驚いた後、眉間にしわを寄せつつ口をあんぐりと開けて)…。」
志乃「料理もきっとすっごいお金をかけて作ってるんですよ。高級スーパーで、こだわりの食材か調味料、カート買いして…。」

第1巻 #1 シロさん買い物

原作から抜粋して比較しますね。「じゃねーか」→「だ」、「騙されねーぞオレは」→「騙されないぞ、俺は」など、ドラマ用に少し丁寧な物言いに改変されています。ちょっと漫画の通りだと口が悪い印象になってしまいますね。ドラマは演技とは言え等身大の俳優さんが演じる事になりますし、こういった口語文の修正はどうしても必要になってきます。漫画の様にファンだけではないので。

筧史朗
筧史朗

418円。

筧史朗
筧史朗

何が「激安」だよ

ごんべんのつゆの素の
底値は299円じゃねーか
騙されねーぞオレは

筧史朗
筧史朗

んじゃ予定通り
この店では1本92円の
低脂肪乳を2本
買っておしまいと

『きのう何食べた?』第1巻 P10より引用

ースーパーの特売『激安!!ごんべんだしつゆ 1本¥418(税込) 』というポップのアップ。

史朗「418円…。」

史朗の回想《何が激安だ、ごんべんのつゆの素の底値は299円だ。騙されないぞ、俺は。やはり予定どおりこの店ではタイムサービスの低脂肪乳、1本98円を2本買って終了だ。》 史朗が回想中に歩きながら低脂肪乳の売り場に移動しつつ、低脂肪乳¥98(税込)のポップを確認しながら2本カゴに入れ去る。

第1巻 #1 + 第5巻 #35 スーパー中村屋でシロさん買い物とレジおばちゃん

ここは第1巻と第5巻を混ぜたシーンになっています。スーパーのおばちゃん、無言で指差すほど態度悪くないのでドラマではやり過ぎだと思っています。こんな態度じゃ私だったらもうこのスーパー行かないよ…いくら安くても。せめてひと言、セリフを。あと、もっとレジ打ち早いと良かったです。これじゃただの愛想悪いスーパーのおばちゃんになってしまう…漫画では結構好きなキャラなので残念でした。ちなみに私のキャスト予想では余貴美子さんに演じて欲しかったキャラです。

ースーパー中村屋にカゴを取りながら入っていく史朗。

史朗の回想《(満面の笑みを浮かべながら)まいたけ1パック78円、かぶ1束100円。ゴボウも100円か、やっぱり野菜は中村屋が間違いないな。(立ち止まって驚きながら)ぬぁっ…。》
低脂肪乳1本92円(+消費税)のポップがアップで映る。
史朗の回想《こっちのほうが…。(自分が下げているスーパーの袋と見比べつつ)6円安い。》
史朗「(急ぎ足でレジにカゴを置きつつ)ここ、低脂肪乳の特売って毎週木曜でしたよね?」
スーパーのオバちゃんがレジに商品を通しつつ、無言でチラシを指差す。
史朗が二度見しながらチラシを見ると『低脂肪乳92円』の文字が映る。
史朗の回想《見落とした…。》
中村屋のテーマソングがかかる中、ひたすら無言でレジ打ちをするスーパーのオバちゃん。

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第1巻 #1 シロさん料理中

特に大きな変更点はありません。漫画と違うのは語尾や説明の明快さの為の改変ぐらいでした。

ー史朗と賢二の自宅。リビングは真っ暗で玄関に灯だけが点いている。

史朗「ただいま…(言いながらリビングの明かりを点けて急ぎ足でスーパーの袋をダイニングテーブルに置いた)。」
史朗「はぁっ…(炊飯器のスイッチを切る)。あと3分遅かったら炊飯スタートしてたな(言い切った後に安堵の息を吐いた)。」

史朗の回想《(ジャケットを脱ぎながら移動しつつ)今日はゴボウとまいたけで炊き込みご飯にしよう。》
炊飯器の蓋を開ける史朗。釜を流しの台に移動させお玉を取って。

史朗の回想《(ここからは回想の喋り通りの行動をしながら)おたまで水を2杯すくって捨て、昆布を1切れ。酒と醤油で薄めに味付け。その中に1合につき1切れ塩鮭をそのまま放り込んで、買ってきたゴボウをささがきにして入れる。ゴボウのアクはポリフェノールで旨みの素だから、水にさらさない。更にその上にまいたけをほぐして入れる。》
史朗が釜を炊飯器に戻して炊飯のスイッチを押した。

史朗の回想《(冷蔵庫を開けつつ)汁物は何にするか。豚汁は炊き込みご飯とゴボウがかぶるから、豚肉とかぶの葉で味噌汁にするか。》
史朗がかぶの袋を開けつつ、画面はかぶと豚肉を茹でているお鍋のアップが映る。

史朗の回想《(包丁で切りつつ)昨日の残りの小松菜と厚揚げで煮浸しを作ろう。》
史朗が木のまな板から小松菜と厚揚げを鍋に入れる。ジュウゥ、と鍋から煮える音が立つ。そこへめんつゆを回し入れた。木べらで鍋の中身を混ぜながら煮る。

史朗の回想《作り置きの大根とホタテのなますがまだあるから、あともう1品…。卵を使いきりたい。よし、卵とタケノコの千切りとザーサイを中華風に炒めるか。これで決まりだな。》
史朗、卵を割り、ボウルでかき混ぜる。生姜とネギとザーサイをみじん切りにし、中華鍋で卵を炒める。一旦皿に取り出し、先ほどみじん切りした生姜とネギとザーサイを先に中華鍋で炒め油をもう一度足してからタケノコ入れ少し炒め、最後に卵を入れて中華鍋を機嫌よく降っている。

史朗の回想《(出来上がった料理を食卓に並べつつ)後は炊き込みご飯を待つだけだ。やっかいな案件を1つきれいに落着させたくらいの充実感だな。こんな充実感を1日に1回必ず味わえるなんて、夕飯作りってのは偉大だ。そしてこの満足感を持続させたまま(ここで玄関が開く音)一日を終えられるかは…。》

第1巻 #1 ケンジがハーゲンダッツ買って来て怒られる

ここでの改変点はケンジが買って来たハーゲンダッツを
漫画版:ケンジの自腹→ドラマ版:家計費から支出、ですね。

細かく言うとハーゲンダッツが漫画では新製品、ドラマではコンビニ限定品、のところでしょうか?

あと、シロさんの「ヒゲクマ系になるのは50を超えてからにしろ。」から後のセリフも漫画でこのシーン、と言える箇所はないのですが、ちょこちょこと全体から拾った形のシーンになります。ドラマ独自シーンと言うよりは拾い集めなので、独自シーンにカウントはしていません。

賢二「ただいま。(リビングのドアを開けながら)あぁ、なんか炊き込みご飯っぽい匂いがする。」
史朗「お前またコンビニで無駄なもん買ったのか?」
賢二「えっ?」
史朗「何だ、アイスか?」
賢二「えっ、あぁ、ハーゲンダッツ(笑顔でコンビニ袋を差し出す)。」
史朗「コンビニで買ったのか?」
賢二「えっ、うん。」
史朗「ハーゲンダッツは中村屋で金曜日になれば2割引で買えるんだ。なんでコンビニで正価で買うんだよ!」
賢二「(コンビニ袋を引っ込めたじろぎながら)いや…。」
史朗「(コンビニ袋を取り上げながら)10円20円の価値を考えてくれっていつも言ってるだろ。朝と晩の食費を月2万5,000円に抑えるのが、俺の最重要課題なんだぞ!(レシートを見ながら)たかっ。」
賢二「(レシートを取り上げながら)いいよ、自分で払うから。」
史朗「(レシートを奪う)いいよ、貸せ。お前は貯金しろ(言いながら『光熱費』『食費』『賢二立て替え分』と上から順に書かれた小さな引き出しの三段目(賢二立て替え分)にレシートを入れ乱暴に閉めた)。」
賢二「だって中村屋には売ってないやつなんだよ。史朗さんもこの前食べたいって…。」
史朗が賢二を睨む。
賢二「ごめん。」
史朗が溜め息を吐いた。
ここで炊飯器のアラームが鳴る。
うなだれる賢二。
史朗「あぁ、もうわかったよ。手洗ってこい。メシにするぞ。」
賢二「は~い。」
史朗は台所へ戻り、賢二はリビングから出て行った。
食卓のアップが映る。
史朗「いただきます。」
2人で食べ始める。
賢二「シロさんってさ、なんつうか、お金好きだよね。この部屋だって家賃10万ポッキリでしょ?弁護士ってジャンジャン稼げる仕事なんじゃないの?」
史朗「そりゃ大手の渉外事務所ならジャンジャン稼げるけど、死ぬほど働らかされるなんて俺は嫌だよ。それならそこそこの収入で人間らしい暮らしをするほうがずっといい。」
賢二「(味噌汁を飲みながら)シロさんらしい。」
史朗「それに金が好きで何が悪い。子どもに面倒見てもらうなんて将来のない俺が、最後頼りになるのは金だけだろ。」
賢二「そうだね。」
気まずそうに無言で食事をする2人のそれぞれのアップ。
史朗「お前そんな顔でメシ食うなよ。」
賢二「えっ、あぁ、(少し引きつり笑いをしながら)うん。」
史朗「うまいだろ?甘辛酸っぱいのバランスも取れてて一品一品の味もいい。」
賢二「うん、(今度はにっこりと笑顔で)おいしい。この鮭ちゃんと食べやすいようにほぐしてくれてるんでしょ?ゴマもアクセントになってていい(唸りながら美味しそうに咀嚼)。」賢二の食べっぷりを満足そうに史朗が眺めている。
賢二「バランスとかは全然わかんないけど、この炊き込みご飯すっごいおいしい。(かきこんでから)お代わり。」
笑顔でご飯茶碗を差し出す賢二。
史朗「ダメだ。肥える。ヒゲクマ系になるのは50を超えてからにしろ。」
賢二「え~、ん~…。(ご飯茶碗をテーブルに置きながら)あっ、史朗さん、(史朗の後ろを指差しながら)あれ。」
史朗「(つられて後ろを振り向く)んっ?」
賢二が史朗の目を盗んで史朗のご飯茶碗を奪い炊き込みご飯を食べようとする。
史朗「あぁ、もう、何してんの、(ご飯茶碗を奪い返す)何してんだよ!」
賢二「(タケノコの炒め物を皿ごと自分の小皿に移そうとしつつ)じゃあこれ全部いい?」
史朗「(吹き出しながら)ダメだって、変わんないだろうが。」
賢二「おいしいんだからしょうがないじゃない。」
史朗「食べろ、もう。」
史朗と賢二の住むマンションと月の画面に遷移。

第1巻 #1 シロさん母親との電話

シロさんの「俺とは違う人たちなんだよ。」は、漫画では美輪明宏さんや性同一性障害の方々を指していますが、このドラマはLGBTを取り扱う訳ではなさそうなのでカットされたものと思います。

追加されている箇所はシロさんの父親が母親をチラ見している部分ですね。父親がどういうスタンスで妻と息子に関わっているかが一目瞭然です。

不安そうな表情の賢二が映る。」の部分が大きく違うのは恐らくラストのハーゲンダッツ食べるシーンへの繋ぎの役割かと思われます。漫画では「史朗の髪の毛を自宅でカットしながら家計簿付ける」でした。比較の為に漫画から引用しますね。

筧史朗
筧史朗

なーケンジ
お前んとこの
かーちゃんお前が
ゲイなの知った時
どーだった?

矢吹賢二
矢吹賢二

あーウチは
フツーにかーちゃんに
ホーキで
おっかけられたよ
「この親不孝もんがー!!」
って

筧史朗
筧史朗

…いーよね
お前んちの方が
ある意味
分かりやすくて

『きのう何食べた?』第1巻 P19 より引用

ー調理台に四角くキレイにラップで包まれた炊き込みご飯が4つ並んでいる。その横で賢二が洗い物をしている。

史朗「(電話相手である史朗の母親に向かって)うん、だからね、お母さん。何度も言ってるけど、それもまた俺とは違う人たちなんだよ。うん。うん。」
ここで賢二が冷凍庫から先ほど買ったハーゲンダッツを取り出す。
史朗「そう。うん。」
賢二が史朗を見るがまだ電話は終わらない。ハーゲンダッツを冷凍庫に戻した。
史朗「うん…そう。」
史朗の実家のリビングが映し出される。筧悟朗がソファで文庫本を読んでいる。筧久栄は史朗と電話で話している。
久栄「それでね、お母さんその人たちのあれ。えぇ…何て言ったかしら?そう、オフ会?それにも参加してみたのよ。」
史朗の電話の声「そんなの行かなくていいよ。」
久栄「あら、だって、すっごく勉強になったわよ、その集まり。」
画面は史朗の部屋に一旦戻り浮かない表情と聞こえない溜め息をしているのが映る。
画面は史朗の実家に戻り筧久栄のアップが映る。
久栄「それでね、お母さんいろいろとわかったのよ。」
悟朗がちらりと久栄を見るが、また文庫本に目を戻した。
久栄「史朗さん、あなた職場の方たちにきちんとカミングアウトしてるんでしょうね?」自分が同性愛者だってこと。」
史朗のギョッとした表情のアップが映る。
史朗「(項垂れながら)はぁ…。(顔を上げつつ)してませんよ。仕事をするうえで、同性愛者だなんて言う必要ないだろ。」
語気が強くなった史朗の声に驚きつつ振り向くキッチンの賢二。
久栄の電話の声「どうして?(強めに)きちんとお言いなさい。同性愛者なのはちっとも恥ずかしいこじゃないのよ。」
画面は久栄と史朗を交互に映す。史朗がスマホを眺めながら呆れた表情をしている。
久栄の電話の声「もしもし、もしもし。」
キッチンに居る賢二と史朗の目線が合った。賢二がガッツポーズして励ましている。
久栄の電話の声「史朗さん、聞いてるの?」
史朗が溜め息を吐く。
久栄のアップが画面に映る。
久栄「人間には、1人1人違った個性があって、それはすばらしいことなの。だからね、史朗さん。」
史朗が画面に映る。
史朗「あぁ、はいはい、分かってます、そろそろ切るよ、明日早いから。じゃあお母さん、おやすみ。」
久栄の電話の声「もしも…。」
ピッとスマホを切る音。史朗がリビングから足早に出て行く。
不安そうな表情の賢二が映る。

第1巻 #3 賢二と千石さん美容室での会話

このシーンでは千石さんが厄介な客で通称「爆弾」という設定で登場します。爆弾と呼ばれる客は漫画ではもう1人登場して、予約なし、タートルネック、人の話を聞かない、辺りでしたがドラマ版の千石さんはやり直し要求とケンジを誘う、の2つで千石さんひとりにまとめられていました。

それを実況する形で店長と同僚美容師のセリフが追加されていますね。分かりやすくする為の説明セリフですね。

ー賢二の勤める美容室の外観が映る。
賢二が接客している相手である美容室の客・千石が鏡越しに背後の三面鏡を覗いている。
賢二「いかがですか?」
千石「あ~、やっぱり気になるのよね。後ろのここ、ちょっと地味じゃない?ほら私、顔が派手だからさ。」
賢二「じゃあ…このへん(千石の髪の毛を触りながら)もう少し強めに巻いて、華やかにしてみましょうか。」
千石「(手を合わせながら)ごめんね、最後の最後にずっと言い出せなくって。ほら私、気が弱いから。」
賢二「(微笑みながら)いえいえ、言ってもらって良かったですよ。ご親戚の結婚式でしょ?晴れの日に、髪型気に入らないと気分悪いじゃないですか。お時間、まだ大丈夫ですか?」
千石「大丈夫、大丈夫。」
三宅祐と麻生美香が居るレジが映される。
三宅「ケンちゃんってさ、ああいうときの優しい顔にウソがないんだよね。」
麻生「私だったら、むっとしちゃいますけどね。千石さん、毎回仕上がりに難癖つけて、やり直しさせるんだもん。」
賢二と千石が画面に映る。
千石「ケンちゃんホント話しやすくて好き。」
千石の顔がアップで映る。
千石「(笑顔でふふ、と笑った後に自分の髪を触りながら)ねぇ、今度ちょっと外で会わない?」
賢二「(鏡越しに目線を合わせながら)あぁ、すみません、僕、ゲイなんですよ、言ってなかったですかね?」
千石「(声をワントーン低くしながら)えっ、そうなの?」
賢二「それで今、彼氏と住んでるんですけど、その彼氏がもう超カッコよくて、頼りがいがあって、料理もすっごく上手で。あっ、お仕事は弁護士さんなんですけどね。」
千石「(目線を下にしながら)そうなんだ…。」
賢二「あっ、でも。(耳元で小声で)僕の方が男なんですよ。」
千石「(低い声で)はっ?あ…。」
賢二「(ヘアアイロンを外しながら)やだ、いいかも。ねぇ。」
頷く千石。
店長と麻生が映る。
麻生「千石さんを(店長の方を振り向きながら)黙らせちゃいましたよ。」
三宅「(頷きながら)ケンちゃんのあのキャラ、すごいわ。」
麻生「(頷きながら)ね~。」

第2巻 #11 シロさんと仁科の面談

ここも漫画からの改変はドラマの尺に合わせたんだな、程度でした。強いて言えばドラマより漫画の方が大人気ない感じなくらいですかね?顔にすぐ出るタイプじゃ弁護士難しそうって思っていたので、そこがドラマでは修正されて愛想笑いできる様になってますね。まぁ愛想笑いというよりアルカイックスマイルな気もしますが。

ー上町弁護士事務所の入っているビルの外観が映る。
個室にて史朗と今田の元夫・仁科が向き合って話し合っている。

仁科「あんな非常識な女に大事な息子を預けられるわけないでしょう。夜中の2時ですよ?」
史朗「(背筋を正した後に頭を下げながら)まことに申し訳ありません。今田さんも二度としないと約束しておられますので。どうか、お許しください。」
仁科「大樹は今の妻に懐いてる。混乱させたくないんですよ。」
史朗「ですが仁科さん。あなたは、今田さんが精神的な問題で入院している間に、一方的に籍を抜いてしまわれた。また今の奥様とはその前から交際なさっていますよね?それでもあなたを責めるつもりはないと、今田さんはおっしゃっています。ただ、大樹くんと…。」 仁科「(遮るように)大樹は会わせません。」
史朗「会わせてほしいとはお願いしていません。」
仁科が意外そうな表情で史朗を見る。
史朗「遠くから見るだけでいいから許してほしいとお願いしているんです。実の母親がこまで譲歩しているんです。」
仁科が下に目線を移動しながら溜め息を吐く。
仁科「いや、ダメだ。こっちが目を離した隙に大樹を誘拐されでもしたら。あの女はそういうこともしかねない。」
史朗「そんなことは絶対にさせません。どうか、(頭を下げながら)お願いします。」
仁科「嫌ですね。絶対なんてどうして言いきれるんですか?毎月あなたが(右手で史朗を指しながら)つきっきりで聖子を見張ってくれるとでも言うなら別ですけど。(嘲笑しながら)そんなこと、できないでしょ?」
史朗「(唇を真一文字にした後、笑顔で)できますよ。」
仁科「えっ?」
史朗「月に一度、私が聖子さんに付き添えばよろしいんですね?わかりました。」

第1巻 #3 シロさんとケンジが商店街歩いてるとこに千石夫婦

漫画版ではシロさんとケンジは一緒に買い物しているところから始まりますが、流れ上買い物帰りのシロさんをケンジが見つける、という改変になっています。流れの上での繋がりなだけかと思います。

次に、漫画版では千石さんはシングルマザーで娘の結婚式帰りにシロさんとケンジに遭遇する、という場面でしたが、ドラマでは千石夫婦に改変されています。

そして千石さんの旦那さんが訝しがる様に2人を見比べてかなり失礼な感じを出していますね。これは世間の目、という表現なのかな?と推測しています。男性は基本的に否定的な態度をしておかないとゲイに間違われる、と思い込んでいる方がまだまだ多い様に思います。そろそろコレどうにかならないかなーって思うのですが、まだまだ難しそうですね。TRPに行ったよ、と表明する男性はカミングアウトされている男性が多いですしね、アウティングで仕事を干されてしまうゲイの方もまだいらっしゃいますし、こういった表現はドラマ上致し方ないものと思われます。周囲が理解ある人だけで作られたドラマ『おっさんずラブ』は基本ファンタジーですしね、現実的にはドラマ版『きのう何食べた?』での千石さん旦那さんが多数であるとする方が正しいのでしょう。ドラマで何が怖いって、悪意なく間違えてしまいアウティングに及んでしまう行為だと思います。ですので、世間一般的にはまだまだゲイに否定的な方が居る、だから簡単に宣言してはならない、と言った警鐘の様な使われ方のシーンに改変されています。実際ご近所さんなだけでこのシーンは事なきを得ていますが、史朗の仕事関係者だったりした場合には致命傷になる可能性があります。一説によるとエグゼクティブであればある程、LGBTに対して否定的だとされます。弁護士もそこに入りますからね、カミングアウトもアウティングも厳禁なのでしょう、きっと。違ったら教えて下さい!訂正させて頂きますので。

ゆり
ゆり

ちなみに私はTRPを一度だけ観に行ったことがあります。異性愛者で同性愛者を応援する人の事を「アライ」と呼ぶそうですが、私もそのアライとして参加させて頂きました。と言っても乙武さんパレードで見て、美味しいもの食べて、お店見た程度なのですけどね。普段見る事のないゲイの方の生尻(Tバック)など拝見させて頂きました。清水ミチコさんの舞台目当てだったのですが、大変楽しい催しでしたのでオススメです!みなさん是非!

ー商店街を歩く史朗が映る。

史朗の回想《あぁ、なんで俺はあんなことを。貴重な休みが、これから毎月…。あぁ…。》
後ろの横道から賢二が出て来て史朗に気付き、スキップで駆けて来て史朗の肩に軽くタックルした。
呻き驚きつつ振り向くと賢二だと気付く史朗。
賢二「(歌うように)シロさん。どうしたの、遅かったの?」
史朗「あぁ。」
賢二「あぁ、重そう。持つよ。」
史朗「あぁ、いい、いい。サラダ油と米買って(スーパーの袋を見せるように)重いんだよ。美容師は手が命だろ。けんしょう炎にでもなったらどうすんだよ。」
賢二「あん、シロさん、かっこいい、(史朗の左腕に自分の右腕を絡めながら)もう惚れ直しちゃう。」
史朗が周囲を見回しながら賢二の腕を振りほどいたが、ニコニコしている賢二。
賢二「あ~、なんか偶然会えちゃうとか幸せ。そうだ、この足でちょっと桜見に行かない?」
史朗「桜?」
賢二「うん。(指差しながら)商店街出たとこに遊歩道があんの。今すっごいきれいに咲いてんの。この間歩いてて、あ~、シロさんと見たいなって。(2人顔を見合わせた後に前を見て)あっ。」
千石とその旦那が前から歩いて来る。
千石「(賢二に手を差し出しながら)やだ、ケンちゃん!」
賢二「千石さん、今お帰りですか?」
千石「うん、そう。」
千石の旦那は訝しがるように2人を見ている。
賢二「よかった、カールまだきれいに残ってる。」
千石「みんなにすごいきれいって褒められちゃった、(旦那に同意を求めながら)ねぇ?」
賢二「それはよかったですね。旦那様ですか?」
千石「あ~、そうそう…(旦那に紹介する)いつもお世話になってる美容師さんのケンちゃん。今日もね、セットしてもらったの。」
千石の旦那「あぁ、どうも。」
賢二「奧さんにはよく来ていただいてて。きれいな奧さんでご自慢でしょう。」
千石の旦那「いえいえ、そんなあれじゃ、(愛想は良いが目が笑っていない)ありませんから。」
千石の旦那がまじまじと賢二を見ている。
賢二が「えっ?」
千石「あっ、ねぇねぇケンちゃん、この人が例の彼氏さん?弁護士でかっこいいけど、(賢二の肩を叩き笑いながら)実は女役だって、ハハハ…。」
賢二を睨む史朗と気まずそうな賢二。
千石「ねっ、すごいお似合いじゃない?ねぇ?」
千石の旦那「(2人を見比べながら)そうだね。」
千石「かっこいい、もう本当に。」
千石の旦那「(引きながら)い、いいよね…。」
千石「(笑いながら)すっごくいいよね。」
史朗つられて笑いながらも目が笑っておらず賢二を見ている。
賢二が気まずそうに頷いている。
千石の旦那「なんかいいよね。」

第1巻 #3 自宅でシロさんがケンジに激怒

ゆり
ゆり

わたしこのシーンは漫画版よりドラマ版の方がぐっと来てしまいます…とても好きです!セリフ読んだだけで涙出てしまいますね。ケンジごめん!!って抱きしめてしまいそうになります。

安達奈緒子さん(脚本家)、上手い…上手過ぎです!!!!!

このひとつ前のシーンで千石夫婦とのごちゃっとしたシーンがこの怒りをより引き立たせていると思うのですよね…はぁ、うっとり。

漫画版では千石さんシングルマザーでさっぱりした感じですしそんなに千石さんのキャラは大切ではないのですが、ドラマ版では千石さん旦那さん居る癖にケンジ誘うとか…悪いと分かってて不倫に誘う様な人よりも世間ではゲイの方が下に見られがちっていうこの世の悪意がてんこ盛りに詰まってて、そこに視聴者はぐっと引き込まれてよりゲイの方の味方をしたくなるのだと思います。

ゆり
ゆり

ケンジは悪くないよー、カミングアウトしてるだけだよー、好きなひとを好きと言っているだけだよー、シロさん怒らないでー!!

ってなっちゃう。そして、ケンジ守りたくなっちゃう。

シロさんも弁護士という仕事上、致命的になる恐れがあるので怒りはごもっともなのですが、でも、ケンジ、ケンジ〜!!って。うぅ…。そういったシーンと捉えていますが、間違っていたらごめんなさい。

ー史朗と賢二の自宅リビングに2人が居る。

史朗「(カーテンを強く閉めてから怒鳴る)なんで客にまで言うんだよ!(賢二に近づきながら)何考えてんだ。店の同僚にお前がカムアウトすることと、俺のことを人にベラベラしゃべることは全然別だ!しかも客にまで話すとかあり得ない!(数歩横に歩いてから)俺はお前と違って職場にそういうこと言ってないし、知らない人間に俺がゲイだって分かられるのも嫌なんだよ。だいたい、お…女役って。俺はタチネコでいったらネコってくらいで…。とにかく、俺のスタンスを理解できずに行動できないなら、お前、この部屋から出ていけ!俺、本気だからな!」
ずっと俯いている賢二。踵を返してリビングから出て行こうとする。賢二の後ろ姿を動揺しながら見つめている史朗、声を掛けようか迷っている。
賢二「(立ち止まって)ごめん…。」
史朗が黙って聞いている。
賢二「ごめん。でも…。でもうちの店の店長は、お客さんに自分の奥さんや子どもの話をするよ。なんで俺だけ、自分と一緒に住んでる人の話を、(泣き出しながら)誰にもしちゃいけないの…。」
泣く賢二の後ろ姿を眺めている史朗。
史朗「さっ。」
賢二「(振り向きながら)えっ?」
史朗「夕飯作ろう。(キッチンに入りながら)今日はタケノコの水煮と菜の花でメシだ、メシ。」
賢二「(キッチンに近づいて)ずるい、ごまかした。」
賢二がクリップライトの照明を点けて史朗に当てた。
史朗「ぬぁっ。」

第1巻 #3 自宅でシロさんとケンジ仲直り

ここもドラマ独自シーンに加えようか迷ったのですが、一応漫画でも同様のシーンがあるので食卓の説明的にセリフを追加した形にカウントしました。他の話の中でケンジが接客業でニンニクは休みの前日しか無理、とかあるので拾って来た感じですね。喧嘩になる前から、いつだってシロさんはケンジの好物に目が行くし、ケンジの仕事の不都合も考えているよーっていう愛情表現ですね。

わたしも内野ケンジにペペロンチーノ作ってあげたぁい…。

ー食卓に出来上がった料理が並んでいる。

賢二「(食べながら)ニンニクとタマネギがどっさりのってるの、これ、俺大好き。」
史朗「接客業だから、休みの前の日くらいしか、思いっきり食えないだろ?」
賢二「(ハッとして)俺が、明日休みだから?」
史朗がご飯を頬張って無言で咀嚼している。
賢二「幸せ。煮物とカツオのたたき、最高。」
史朗「(ホッとした笑顔になって)そうか、よかった。菜の花も食えよ。」
賢二「うん、食べる。(菜の花を食べて)ん~、春が来た。」
2人で笑い合う。史朗も菜の花を食べる。

第1巻 #1 自宅にてシロさんとケンジの家計簿結果発表

漫画ではケンジがシロさんの髪をカットしてあげているのですが、それ以外は特に変更なしです。

ーPC画面に『家計支出記録』が表示されており、レシート毎にそれぞれ金額が打ち込まれていた。

史朗「(レシートを観ながら金額を打ち込み)おっ。」
賢二「(キッチンで片付けをしつつ)何?どうしたの?」
史朗「今月の食費、1万7,368円。(弾んだ声で)予算の2万5,000円より8,000円近く浮いた。」
賢二「えぇ、ホント?ホント?やった、じゃあその8,000円で、(史朗に近づきながら)どっかに美味しいもの食べに行こ。」
史朗「何言ってんだよ。貯金だよ、貯金。」
賢二「えっ、え~!」

†ドラマ独自シーン:シロさんとケンジのハーゲンダッツ食べるとこ

ドラマラスト、大変好評だったハーゲンダッツシーンです。視聴者が翌週のドラマ放送に合わせてハーゲンダッツを買っているツイートが多く見られました…ドラマは視聴率が低いだのネットに負けているだの、なんだかんだ言っても影響力はまだまだ大きいですね。それだけゲイという未だに差別の多い事柄を丁寧に扱う必要があるな、と再認識致しました。

とにかく今は「気持ち悪い」って思わせない演出とセリフで固めておく必要があるのではないでしょうか?そんなにイチャイチャとかしなくても良いのだけど、恋人としての振る舞いは必要って難しいですね。当事者の方が「所詮はBLでしょ?あんたたち腐女子なんでしょ?わたしたちでそういう妄想しないで!汚らしい!(一部ツイートを参考にしました)」って言われちゃうの、原作ファンとしては悲しいです。異性愛者のドラマもキスやベッドシーンはあるのに…。

あと勘違いしないで頂きたいのですが、わたしはゲイのドラマだろうが異性愛者のドラマだろうが、常に男性をいやらしい目で観ておりますので!

欲求不満の女、
なめんな!?

それよりも2人を取り巻く周囲の接し方がとても勉強になる漫画ですので!そしてわたしは腐女子ではないです、BLも読まないです。それでも原作は魅力に溢れています。ひとりひとりの個性がたまらなく素敵なのですよ…ゲイだけじゃなく様々なカップルのお話もあります。是非、原作読んで欲しいです。

第1話での改変は必要だった、差別的では決してなかった、と個人的には思っています。みなさんはどう捉えてらっしゃるのでしょう?批判は少なめに感じているのですが。

史朗「お前な、そんなんだからその歳でろくに蓄えもないんだぞ。43だぞ!(机とトントンと叩きながら)少しは考えろ。いくら美容師で手に職があるからって、いつまでも働けるわけじゃない…。」
賢二「(遮るように)あ~、はいはい。まためんどくさいのが始まった。」
史朗「めんどくさい?」
賢二「あっ、シロさん、この間買ったハーゲンダッツ食べよ。定価で買っても、食費余ったんだし、堂々と食べてもいいでしょ?」
史朗「バカ、お前、今からあんなもん食べたら明日にも腹出るぞ。」
賢二「え~、いいじゃん、じゃ、半分こしよ。」
史朗「俺は食べない!」
睨み合う2人。賢二が史朗を指差した。
ソファでハーゲンダッツを食べる2人の後ろ姿が映る。エンディングソングが流れる。
賢二「ん~、おいしい。」
史朗「ゲッ、これ297キロカロリーもあるのか。明日1駅歩くか。」
賢二「もう、シロさん無神経。せっかく美味しいの食べてんのに。」
史朗「(頷きながら)結構ちゃんとマカダミアナッツの味するな。(賢二の視線に気付いて)んっ?」
賢二「(首を振り)ううん。」
史朗「やっぱうまいなこれ、値段の価値あるな。」
賢二「だから言ってるじゃん、たまには贅沢しようって。」
史朗「ダメだ、金も体型維持も一瞬の気の緩みが破綻を招く。」
賢二「(少し笑いながら)破綻って。もうシロさん。人生の喜びってのはさ、ほころびから生まれたりするもんなんだよ。恋人との出会いも、ひょんなことからみたいの多いじゃん。」
史朗「その、ひょんなことのひょんって何なんだ?」
賢二「ひょん?ひょんはほら例えばさ、病院で入院してるときにさ、インターンの先生が見舞いに来てさ、診断されてそのまま恋に落ちて、私たち付き合っちゃいましたとか、そういうのがひょん…。」
史朗「(遮るように)何言ってんの?違うよ。」
賢二「えっ?何?」
史朗「違う、俺が言ってんのは…。(吹き出しながら)何言ってんの?」
賢二「何ってひょんのたとえ話。」
史朗「違う、何でそうやって妄想広げちゃうの?違う、ひょんな、のひょんって何ですかって言ってんの。」
賢二「ひょ…ひょん?」
史朗「うん。ひょんの意味は何ですかって。」
賢二「ひょんって言ったら、もう、ひょんじゃないのよ。」
見つめあって笑いながらハーゲンダッツを食べる2人。

ドラマ『きのう何食べた?』第1話 終了

以上になります。

まとめ

ドラマ独自シーンは3つでした。以下になります。

  1. シロさんと今田さん夫婦の面談で説明セリフ追加
  2. 若先生と志乃さんの会話が追加
  3. ラストにハーゲンダッツ仲良く食べるシーン追加

個人的に見つけることが出来た改変部分は以下の6つになります。

  1. シロさんの語尾修正で丁寧な言い回し(粗雑な感じが上品になっている)
  2. シロさんの年齢修正(ドラマでは45歳だが、漫画では43歳)
  3. スーパーのおばちゃんの無愛想さが悪い方向に改変
  4. 千石さんがシングルマザーで娘の結婚式帰り→ドラマでは千石夫婦になり親戚の結婚式帰り
  5. ハーゲンダッツは漫画ではケンジ持ちだが、ドラマでは家計費支出
  6. ハーゲンダッツは漫画では新製品だが、ドラマではコンビニ限定

他にもあるかも知れません、教えて頂けると助かります!

お優しい方、ぜひ私のTwitterまで!

また調べものには公式サイトWikipediaを参考にさせて頂きました。テレビ東京様、wiki編集された方、ありがとうございました!

最後に

この記事は「セリフ書き出し」→「比較」→「考察」までと大変時間が掛かりますので、ドラマ終了までに全話行うのは難しそうですが、自分のペースで第2話、第3話と追加出来たらな、と思っています。

長文ですみません、ご購読ありがとうございました!

※ここから下はドラマ『きのう何食べた?』からセリフを書き出しただけの文章になります。上記で引用した黒地背景のものと同一ですが、セリフだけひたすら読みたい方は以下からどうぞ!

きのう何食べた? 第1話 セリフ書き出し

原作該当エピソード

  1. #1(第1巻 P3)
  2. #3(第1巻 P45)
  3. #11(第2巻 P41)
  4. #35(第5巻 P41)

流れとしては、以下の通りになります。

  • 第2巻 #11 今田さんとシロさんの面談
  • ドラマ独自シーン:若先生と志乃さんの会話
  • ドラマ独自シーン:シロさんと今田さんの面談
  • 第1巻 #1 上町弁護士事務所での4人の会話
  • 第1巻 #1 シロさん買い物
  • 第1巻 #1 + 第5巻 #35 スーパー中村屋でシロさん買い物とレジおばちゃん
  • 第1巻 #1 シロさん料理中
  • 第1巻 #1 ケンジがハーゲンダッツ買って来て怒られる
  • 第1巻 #1 シロさん母親との電話
  • 第1巻 #3 賢二と千石さん美容室での会話
  • 第2巻 #11 シロさんと仁科の面談
  • 第1巻 #3 シロさんとケンジが商店街歩いてるとこに千石夫婦
  • 第1巻 #3 自宅でシロさんがケンジに激怒
  • 第1巻 #3 自宅でシロさんとケンジ仲直り
  • 第1巻 #1 自宅にてシロさんとケンジの家計簿結果発表
  • ドラマ独自シーン:シロさんとケンジのハーゲンダッツ食べるとこ

メインキャスト

主人公の同棲カップル

  • 筧史朗(弁護士) – 西島秀俊
  • 矢吹賢二(美容師) – 内野聖陽

史朗の勤める弁護士事務所

  • 上町美江(代表弁護士) – 高泉淳子
  • 上町修(同僚弁護士で上町美江の息子) – チャンカワイ
  • 小山志乃(事務員) – 中村ゆりか

史朗のご近所さんとその家族

  • 富永佳代子 – 田中美佐子
  • 富永(佳代子の夫) – 矢柴俊博
  • 富永ミチル(佳代子の娘) – 真凛

史朗の両親

  • 筧久栄(母) – 梶芽衣子
  • 筧悟朗(父) – 志賀廣太郎

賢二が勤める美容室

  • 三宅祐(店長) – マキタスポーツ
  • 麻生美香(同僚美容師) – 松山愛里

ゲスト

  • 今田聖子(依頼人) – 佐藤仁美
  • 今田聖子の元夫・仁科 – 松永大輔
  • 美容室の客・千石 – MEGUMI
  • 千石の夫- 垣内健吾
  • スーパーのオバちゃん – 唯野未歩子

※ドラマの字幕からの書き写しなので、読点は表示されない為個人的に予想で打っています。句点、漢字、カタカナは字幕に習っています。また、書き写しの為、ト書きはございません。行動や場所だけはこちらで分かるように明記しています。また、セリフ内の行動や表情である()も字幕にはないので、こちらで当てています。ご了承願います。

※ドラマのセリフ書き出し部分は『11,086字』になります。

第1話 「男性カップル2人暮らし! 食費月25000円 鮭と舞茸炊き込みご飯&具沢山鰹のたたき」

ーテロップ「上町弁護士事務所」
個室で筧史朗と今田聖子が向かい合って座っている。

史朗「いやですから、私に謝らなくてもいいんですよ。」
今田「ごめんなさい、ホントにごめんなさい。でもあの日、大樹の誕生日だったんです、5歳の。」
史朗「えぇ、それでプレゼント贈ったって、今田さんうれしそうにおっしゃってたじゃないですか。」
今田「そうなんです。前から好きだった戦隊物のオモチャ、気に入ってくれたかな。もうあれで遊んでくれたかな。(俯いて泣き出しながら)大きくなったかなって。そんなこと考えてたら、考えてたら…」
史朗「いても立ってもいられなくなって、別れた旦那さんの家に行って、大樹くんの名前を叫び続けてしまった。」
今田「やっぱり私おかしいですよね。」
史朗「いいえ、親が我が子に会いたくなるのは当然です。」
今田「(顔を上げながら)……。」
史朗「問題は、夜中の2時に行動してしまうことです。」
今田「(思案しながら俯く)……。」

ー上町弁護士事務所の自席に座っている上町修。

修 「(一息ついたあと背伸びをしながら)あ〜、腹減ったなぁ。(小山志乃に向かって)人間って、なんで腹減るんだろ。昨日の夜なんかもう米1粒も入らないってくらい食べたのに。」
志乃「若先生、あの時間から食べたんですか?だから太るんですよ。少しは、筧先生見習って節制したほうがいいと思いますよ。」

ー個室で筧史朗と今田聖子の居る個室に戻る。

史朗「厳しい言い方になりますが、調停になれば今回の件で裁判官の印象は悪くなると思います。相手方は今以上にあなたの健康状態について突っ込んでくるでしょう。」
今田「(慌てて身を乗り出して)先生、助けてください。私本当に夫の新しい家庭を壊したいとか、みじんも思ってないんです。ただ、ただ…大樹に会いたい。(泣き出しながら)それだけなんです…。(ハンカチで目元を拭う)」
史朗「(大きく息を吸って)わかりました。月1回の子どもとの面会は通常裁判所で認められています。諦めずに頑張りましょう。」

ー上町弁護士事務所の自席に座っている上町修と会話する小山志乃。

修 「筧先生と比べないでよ。だってもともとの見た目がさ。」
2人の後ろを筧が通り過ぎる。
志乃「今田さん、大丈夫でしたか?」
史朗「(資料を開きながら)あぁ、今は落ち着いて帰られたよ。」
筧史朗を見つめる2人。
史朗「(目線に気付いて資料を閉じながら)どうかした?」
志乃「(少し慌てながら)あっ、若先生がね、夜、食べすぎって話をしてたんです。」
修 「だって昨日はカニだったんだもん。クライアントの実家が北海道でこ〜んな送ってくれて。北海道のズワイガニって春が旬なんだって(ここまで身振り手振りで自慢げに話ながら、上町美江の視線に気付いてハッとする)。」
美江「修?あなたは家から徒歩10分のところに住んでて、お裾分けの1つもないのね?」
修 「(青ざめながら)あぁ…お母さん。」
美江「そう、カニ貰ったの。」
修 「いや、うちは食べ盛りの子が2人もいるし、(身振り手振りしながら)こんなっていっても、カニ自体はそんなにおっきくなかったんだよ。」
美江「ふ〜ん、(マグカップを持ち上げながら)私なんかね、昨日は1人わびしく残り物の肉じゃがよ。」
修 「(気まずそうに)えっ。筧先生は昨日何食べた?」
史朗「昨日?」

ーここでOP

ー上町弁護士事務所の場面に戻る。

史朗「昨日は、小松菜とネギとワカメと油揚げの味噌汁と、長芋と明太子を二杯酢で和えて、わさびと海苔を乗っけたやつと、鳥手羽先と大根を甘辛く煮たのとブロッコリーのおかか和え。それと3分の1は発芽玄米の白い飯を家で食べました。」
美江「(少し引きながら)へぇ…。」
修 「(少し引きながら)へぇ…。」
史朗「(身支度をし、歩きながら)じゃあ、お先に。お疲れさまでした、失礼します。」
3人で筧を見送る。
美江「ねえ、志乃さん。(立ち上がりながら)筧先生っていっつもいそいそ6時に帰っていくわよね。彼女さんがいるって聞いたんだけど、アツアツなのね。」
志乃「大先生、そういうときはラブラブっていうんですよ。」
美江「(頷き納得しながら)」
志乃「でも、あの献立の詳細さからすると、ごはん作ってるの絶対筧先生のほうだと思います。」

ーエレベーターから降りてくる筧が映りつつも会話は続く。

修 「えっ、筧先生って料理できんの?」
志乃「あぁ、でも嫌、筧先生ってなんか嫌。」
修 「(少し笑いながら)なんで?料理できる男ってポイント高いんじゃないの?」

ー上町弁護士事務所の3人に戻る。

志乃「45歳ですよ?芸能人でもない45歳の男が、あの見た目で独身なのははっきり言って気持ち悪いです。」
修 「(目を見開いて驚いた後、眉間にしわを寄せつつ口をあんぐりと開けて)…。」
志乃「料理もきっとすっごいお金をかけて作ってるんですよ。高級スーパーで、こだわりの食材か調味料、カート買いして…。」

ースーパーの特売『激安!!ごんべんだしつゆ 1本¥418(税込) 』というポップのアップ。

史朗「418円…。」
史朗の回想《何が激安だ、ごんべんのつゆの素の底値は299円だ。騙されないぞ、俺は。やはり予定どおりこの店ではタイムサービスの低脂肪乳、1本98円を2本買って終了だ。》
史朗が回想中に歩きながら低脂肪乳の売り場に移動しつつ、低脂肪乳¥98(税込)のポップを確認し2本カゴに入れ去る。

ースーパー中村屋にカゴを取りながら入っていく史朗。
史朗の回想《(満面の笑みを浮かべながら)まいたけ1パック78円、かぶ1束100円。ゴボウも100円か、やっぱり野菜は中村屋が間違いないな。(立ち止まって驚きながら)ぬぁっ…。》
低脂肪乳1本92円(+消費税)のポップがアップで映る。
史朗の回想《こっちのほうが…。(自分が下げているスーパーの袋と見比べつつ)6円安い。》
史朗「(急ぎ足でレジにカゴを置きつつ)ここ、低脂肪乳の特売って毎週木曜でしたよね?」
スーパーのオバちゃんがレジに商品を通しつつ、無言でチラシを指差す。
史朗が二度見しながらチラシを見ると『低脂肪乳92円』の文字が映る。
史朗の回想《見落とした…。》
中村屋のテーマソングがかかる中、ひたすら無言でレジ打ちをするスーパーのオバちゃん。

ー史朗と賢二の自宅。リビングは真っ暗で玄関に灯だけが点いている。
史朗「ただいま…(言いながらリビングの明かりを点けて急ぎ足でスーパーの袋をダイニングテーブルに置いた)。」
史朗「はぁっ…(炊飯器のスイッチを切る)。あと3分遅かったら炊飯スタートしてたな(言い切った後に安堵の息を吐いた)。」
史朗の回想《(ジャケットを脱ぎながら移動しつつ)今日はゴボウとまいたけで炊き込みご飯にしよう。》
炊飯器の蓋を開ける史朗。釜を流しの台に移動させお玉を取って。
史朗の回想《(ここからは回想の喋り通りの行動をしながら)おたまで水を2杯すくって捨て、昆布を1切れ。酒と醤油で薄めに味付け。その中に1合につき1切れ塩鮭をそのまま放り込んで、買ってきたゴボウをささがきにして入れる。ゴボウのアクはポリフェノールで旨みの素だから、水にさらさない。更にその上にまいたけをほぐして入れる。》
史朗が釜を炊飯器に戻して炊飯のスイッチを押した。
史朗の回想《(冷蔵庫を開けつつ)汁物は何にするか。豚汁は炊き込みご飯とゴボウがかぶるから、豚肉とかぶの葉で味噌汁にするか。》
史朗がかぶの袋を開けつつ、画面はかぶと豚肉を茹でているお鍋のアップが映る。
史朗の回想《(包丁で切りつつ)昨日の残りの小松菜と厚揚げで煮浸しを作ろう。》
史朗が木のまな板から小松菜と厚揚げを鍋に入れる。ジュウゥ、と鍋から煮える音が立つ。そこへめんつゆを回し入れた。木べらで鍋の中身を混ぜながら煮る。
史朗の回想《作り置きの大根とホタテのなますがまだあるから、あともう1品…。卵を使いきりたい。よし、卵とタケノコの千切りとザーサイを中華風に炒めるか。これで決まりだな。》
史朗、卵を割り、ボウルでかき混ぜる。生姜とネギとザーサイをみじん切りにし、中華鍋で卵を炒める。一旦皿に取り出し、先ほどみじん切りした生姜とネギとザーサイを先に中華鍋で炒め油をもう一度足してからタケノコ入れ少し炒め、最後に卵を入れて中華鍋を機嫌よく降っている。
史朗の回想《(出来上がった料理を食卓に並べつつ)後は炊き込みご飯を待つだけだ。やっかいな案件を1つきれいに落着させたくらいの充実感だな。こんな充実感を1日に1回必ず味わえるなんて、夕飯作りってのは偉大だ。そしてこの満足感を持続させたまま(ここで玄関が開く音)一日を終えられるかは…。》
賢二「ただいま。(リビングのドアを開けながら)あぁ、なんか炊き込みご飯っぽい匂いがする。」
史朗「お前またコンビニで無駄なもん買ったのか?」
賢二「えっ?」
史朗「何だ、アイスか?」
賢二「えっ、あぁ、ハーゲンダッツ(笑顔でコンビニ袋を差し出す)。」
史朗「コンビニで買ったのか?」
賢二「えっ、うん。」
史朗「ハーゲンダッツは中村屋で金曜日になれば2割引で買えるんだ。なんでコンビニで正価で買うんだよ!」
賢二「(コンビニ袋を引っ込めたじろぎながら)いや…。」
史朗「(コンビニ袋を取り上げながら)10円20円の価値を考えてくれっていつも言ってるだろ。朝と晩の食費を月2万5,000円に抑えるのが、俺の最重要課題なんだぞ!(レシートを見ながら)たかっ。」
賢二「(レシートを取り上げながら)いいよ、自分で払うから。」
史朗「(レシートを奪う)いいよ、貸せ。お前は貯金しろ(言いながら『光熱費』『食費』『賢二立て替え分』と上から順に書かれた小さな引き出しの三段目(賢二立て替え分)にレシートを入れ乱暴に閉めた)。」
賢二「だって中村屋には売ってないやつなんだよ。史朗さんもこの前食べたいって…。」
史朗が賢二を睨む。
賢二「ごめん。」
史朗が溜め息を吐いた。
ここで炊飯器のアラームが鳴る。
うなだれる賢二。
史朗「あぁ、もうわかったよ。手洗ってこい。メシにするぞ。」
賢二「は〜い。」
史朗は台所へ戻り、賢二はリビングから出て行った。
食卓のアップが映る。
史朗「いただきます。」
2人で食べ始める。
賢二「シロさんってさ、なんつうか、お金好きだよね。この部屋だって家賃10万ポッキリでしょ?弁護士ってジャンジャン稼げる仕事なんじゃないの?」
史朗「そりゃ大手の渉外事務所ならジャンジャン稼げるけど、死ぬほど働らかされるなんて俺は嫌だよ。それならそこそこの収入で人間らしい暮らしをするほうがずっといい。」
賢二「(味噌汁を飲みながら)シロさんらしい。」
史朗「それに金が好きで何が悪い。子どもに面倒見てもらうなんて将来のない俺が、最後頼りになるのは金だけだろ。」
賢二「そうだね。」
気まずそうに無言で食事をする2人のそれぞれのアップ。
史朗「お前そんな顔でメシ食うなよ。」
賢二「えっ、あぁ、(少し引きつり笑いをしながら)うん。」
史朗「うまいだろ?甘辛酸っぱいのバランスも取れてて一品一品の味もいい。」
賢二「うん、(今度はにっこりと笑顔で)おいしい。この鮭ちゃんと食べやすいようにほぐしてくれてるんでしょ?ゴマもアクセントになってていい(唸りながら美味しそうに咀嚼)。」
賢二の食べっぷりを満足そうに史朗が眺めている。
賢二「バランスとかは全然わかんないけど、この炊き込みご飯すっごいおいしい。(かきこんでから)お代わり。」
笑顔でご飯茶碗を差し出す賢二。
史朗「ダメだ。肥える。ヒゲクマ系になるのは50を超えてからにしろ。」
賢二「え〜、ん〜…。(ご飯茶碗をテーブルに置きながら)あっ、史朗さん、(史朗の後ろを指差しながら)あれ。」
史朗「(つられて後ろを振り向く)んっ?」
賢二が史朗の目を盗んで史朗のご飯茶碗を奪い炊き込みご飯を食べようとする。
史朗「あぁ、もう、何してんの、(ご飯茶碗を奪い返す)何してんだよ!」
賢二「(タケノコの炒め物を皿ごと自分の小皿に移そうとしつつ)じゃあこれ全部いい?」
史朗「(吹き出しながら)ダメだって、変わんないだろうが。」
賢二「おいしいんだからしょうがないじゃない。」
史朗「食べろ、もう。」
史朗と賢二の住むマンションと月の画面に遷移。

ー調理台に四角くキレイにラップで包まれた炊き込みご飯が4つ並んでいる。その横で賢二が洗い物をしている。
史朗「(電話相手である史朗の母親に向かって)うん、だからね、お母さん。何度も言ってるけど、それもまた俺とは違う人たちなんだよ。うん。うん。」
ここで賢二が冷凍庫から先ほど買ったハーゲンダッツを取り出す。
史朗「そう。うん。」
賢二が史朗を見るがまだ電話は終わらない。ハーゲンダッツを冷凍庫に戻した。
史朗「うん…そう。」
史朗の実家のリビングが映し出される。筧悟朗がソファで文庫本を読んでいる。筧久栄は史朗と電話で話している。
久栄「それでね、お母さんその人たちのあれ。えぇ…何て言ったかしら?そう、オフ会?それにも参加してみたのよ。」
史朗の電話の声「そんなの行かなくていいよ。」
久栄「あら、だって、すっごく勉強になったわよ、その集まり。」
画面は史朗の部屋に一旦戻り浮かない表情と聞こえない溜め息をしているのが映る。
画面は史朗の実家に戻り筧久栄のアップが映る。
久栄「それでね、お母さんいろいろとわかったのよ。」
悟朗がちらりと久栄を見るが、また文庫本に目を戻した。
久栄「史朗さん、あなた職場の方たちにきちんとカミングアウトしてるんでしょうね?自分が同性愛者だってこと。」
史朗のギョッとした表情のアップが映る。
史朗「(項垂れながら)はぁ…。(顔を上げつつ)してませんよ。仕事をするうえで、同性愛者だなんて言う必要ないだろ。」
語気が強くなった史朗の声に驚きつつ振り向くキッチンの賢二。
久栄の電話の声「どうして?(強めに)きちんとお言いなさい。同性愛者なのはちっとも恥ずかしいこじゃないのよ。」
画面は久栄と史朗を交互に映す。史朗がスマホを眺めながら呆れた表情をしている。
久栄の電話の声「もしもし、もしもし。」
キッチンに居る賢二と史朗の目線が合った。賢二がガッツポーズして励ましている。
久栄の電話の声「史朗さん、聞いてるの?」
史朗が溜め息を吐く。
久栄のアップが画面に映る。
久栄「人間には、1人1人違った個性があって、それはすばらしいことなの。だからね、史朗さん。」
史朗が画面に映る。
史朗「あぁ、はいはい、分かってます、そろそろ切るよ、明日早いから。じゃあお母さん、おやすみ。」
久栄の電話の声「もしも…。」
ピッとスマホを切る音。史朗がリビングから足早に出て行く。
不安そうな表情の賢二が映る。

ー賢二の勤める美容室の外観が映る。
賢二が接客している相手である美容室の客・千石が鏡越しに背後の三面鏡を覗いている。
賢二「いかがですか?」
千石「あ〜、やっぱり気になるのよね。後ろのここ、ちょっと地味じゃない?ほら私、顔が派手だからさ。」
賢二「じゃあ…このへん(千石の髪の毛を触りながら)もう少し強めに巻いて、華やかにしてみましょうか。」
千石「(手を合わせながら)ごめんね、最後の最後にずっと言い出せなくって。ほら私、気が弱いから。」
賢二「(微笑みながら)いえいえ、言ってもらって良かったですよ。ご親戚の結婚式でしょ?晴れの日に、髪型気に入らないと気分悪いじゃないですか。お時間、まだ大丈夫ですか?」
千石「大丈夫、大丈夫。」
三宅祐と麻生美香が居るレジが映される。
三宅「ケンちゃんってさ、ああいうときの優しい顔にウソがないんだよね。」
麻生「私だったら、むっとしちゃいますけどね。千石さん、毎回仕上がりに難癖つけて、やり直しさせるんだもん。」
賢二と千石が画面に映る。
千石「ケンちゃんホント話しやすくて好き。」
千石の顔がアップで映る。
千石「(笑顔でふふ、と笑った後に自分の髪を触りながら)ねぇ、今度ちょっと外で会わない?」
賢二「(鏡越しに目線を合わせながら)あぁ、すみません、僕、ゲイなんですよ、言ってなかったですかね?」
千石「(声をワントーン低くしながら)えっ、そうなの?」
賢二「それで今、彼氏と住んでるんですけど、その彼氏がもう超カッコよくて、頼りがいがあって、料理もすっごく上手で。あっ、お仕事は弁護士さんなんですけどね。」
千石「(目線を下にしながら)そうなんだ…。」
賢二「あっ、でも。(耳元で小声で)僕の方が男なんですよ。」
千石「(低い声で)はっ?あ…。」
賢二「(ヘアアイロンを外しながら)やだ、いいかも。ねぇ。」
頷く千石。
店長と麻生が映る。
麻生「千石さんを(店長の方を振り向きながら)黙らせちゃいましたよ。」
三宅「(頷きながら)ケンちゃんのあのキャラ、すごいわ。」
麻生「(頷きながら)ね〜。」

ー上町弁護士事務所の入っているビルの外観が映る。
個室にて史朗と今田の元夫・仁科が向き合って話し合っている。

仁科「あんな非常識な女に大事な息子を預けられるわけないでしょう。夜中の2時ですよ?」
史朗「(背筋を正した後に頭を下げながら)まことに申し訳ありません。今田さんも二度としないと約束しておられますので。どうか、お許しください。」
仁科「大樹は今の妻に懐いてる。混乱させたくないんですよ。」
史朗「ですが仁科さん。あなたは、今田さんが精神的な問題で入院している間に、一方的に籍を抜いてしまわれた。また今の奥様とはその前から交際なさっていますよね?それでもあなたを責めるつもりはないと、今田さんはおっしゃっています。ただ、大樹くんと…。」
仁科「(遮るように)大樹は会わせません。」
史朗「会わせてほしいとはお願いしていません。」
仁科が意外そうな表情で史朗を見る。
史朗「遠くから見るだけでいいから許してほしいとお願いしているんです。実の母親がここまで譲歩しているんです。」
仁科が下に目線を移動しながら溜め息を吐く。
仁科「いや、ダメだ。こっちが目を離した隙に大樹を誘拐されでもしたら。あの女はそういうこともしかねない。」
史朗「そんなことは絶対にさせません。どうか、(頭を下げながら)お願いします。」
仁科「嫌ですね。絶対なんてどうして言いきれるんですか?毎月あなたが(右手で史朗を指しながら)つきっきりで聖子を見張ってくれるとでも言うなら別ですけど。(嘲笑しながら)そんなこと、できないでしょ?」
史朗「(唇を真一文字にした後、笑顔で)できますよ。」
仁科「えっ?」
史朗「月に一度、私が聖子さんに付き添えばよろしいんですね?わかりました。」

ー商店街を歩く史朗が映る。

史朗の回想《あぁ、なんで俺はあんなことを。貴重な休みが、これから毎月…。あぁ…。》
後ろの横道から賢二が出て来て史朗に気付き、スキップで駆けて来て史朗の肩に軽くタックルした。
呻き驚きつつ振り向くと賢二だと気付く史朗。
賢二「(歌うように)シロさん。どうしたの、遅かったの?」
史朗「あぁ。」
賢二「あぁ、重そう。持つよ。」
史朗「あぁ、いい、いい。サラダ油と米買って(スーパーの袋を見せるように)重いんだよ。美容師は手が命だろ。けんしょう炎にでもなったらどうすんだよ。」
賢二「あん、シロさん、かっこいい、(史朗の左腕に自分の右腕を絡めながら)もう惚れ直しちゃう。」
史朗が周囲を見回しながら賢二の腕を振りほどいたが、ニコニコしている賢二。
賢二「あ〜、なんか偶然会えちゃうとか幸せ。そうだ、この足でちょっと桜見に行かない?」
史朗「桜?」
賢二「うん。(指差しながら)商店街出たとこに遊歩道があんの。今すっごいきれいに咲いてんの。この間歩いてて、あ〜、シロさんと見たいなって。(2人顔を見合わせた後に前を見て)あっ。」
千石とその旦那が前から歩いて来る。
千石「(賢二に手を差し出しながら)やだ、ケンちゃん!」
賢二「千石さん、今お帰りですか?」
千石「うん、そう。」
千石の旦那は訝しがるように2人を見ている。
賢二「よかった、カールまだきれいに残ってる。」
千石「みんなにすごいきれいって褒められちゃった、(旦那に同意を求めながら)ねぇ?」
賢二「それはよかったですね。旦那様ですか?」
千石「あ〜、そうそう…(旦那に紹介する)いつもお世話になってる美容師さんのケンちゃん。今日もね、セットしてもらったの。」
千石の旦那「あぁ、どうも。」
賢二「奧さんにはよく来ていただいてて。きれいな奧さんでご自慢でしょう。」
千石の旦那「いえいえ、そんなあれじゃ、(愛想は良いが目が笑っていない)ありませんから。」
千石の旦那がまじまじと賢二を見ている。
賢二が「えっ?」
千石「あっ、ねぇねぇケンちゃん、この人が例の彼氏さん?弁護士でかっこいいけど、(賢二の肩を叩き笑いながら)実は女役だって、ハハハ…。」
賢二を睨む史朗と気まずそうな賢二。
千石「ねっ、すごいお似合いじゃない?ねぇ?」
千石の旦那「(2人を見比べながら)そうだね。」
千石「かっこいい、もう本当に。」
千石の旦那「(引きながら)い、いいよね…。」
千石「(笑いながら)すっごくいいよね。」
史朗つられて笑いながらも目が笑っておらず賢二を見ている。
賢二が気まずそうに頷いている。
千石の旦那「なんかいいよね。」

ー史朗と賢二の自宅リビングに2人が居る。

史朗「(カーテンを強く閉めてから怒鳴る)なんで客にまで言うんだよ!(賢二に近づきながら)何考えてんだ。店の同僚にお前がカムアウトすることと、俺のことを人にベラベラしゃべることは全然別だ!しかも客にまで話すとかあり得ない!(数歩横に歩いてから)俺はお前と違って職場にそういうこと言ってないし、知らない人間に俺がゲイだって分かられるのも嫌なんだよ。だいたい、お…女役って。俺はタチネコでいったらネコってくらいで…。とにかく、俺のスタンスを理解できずに行動できないなら、お前、この部屋から出ていけ!俺、本気だからな!」
ずっと俯いている賢二。踵を返してリビングから出て行こうとする。賢二の後ろ姿を動揺しながら見つめている史朗、声を掛けようか迷っている。
賢二「(立ち止まって)ごめん…。」
史朗が黙って聞いている。
賢二「ごめん。でも…。でもうちの店の店長は、お客さんに自分の奥さんや子どもの話をするよ。なんで俺だけ、自分と一緒に住んでる人の話を、(泣き出しながら)誰にもしちゃいけないの…。」
泣く賢二の後ろ姿を眺めている史朗。
史朗「さっ。」
賢二「(振り向きながら)えっ?」
史朗「夕飯作ろう。(キッチンに入りながら)今日はタケノコの水煮と菜の花でメシだ、メシ。」
賢二「(キッチンに近づいて)ずるい、ごまかした。」 賢二がクリップライトの照明を点けて史朗に当てた。
史朗「ぬぁっ。」

ー食卓に出来上がった料理が並んでいる。

賢二「(食べながら)ニンニクとタマネギがどっさりのってるの、これ、俺大好き。」
史朗「接客業だから、休みの前の日くらいしか、思いっきり食えないだろ?」
賢二「(ハッとして)俺が、明日休みだから?」
史朗がご飯を頬張って無言で咀嚼している。
賢二「幸せ。煮物とカツオのたたき、最高。」
史朗「(ホッとした笑顔になって)そうか、よかった。菜の花も食えよ。」
賢二「うん、食べる。(菜の花を食べて)ん〜、春が来た。」
2人で笑い合う。史朗も菜の花を食べる。

ーPC画面に『家計支出記録』が表示されており、レシート毎にそれぞれ金額が打ち込まれていた。

史朗「(レシートを観ながら金額を打ち込み)おっ。」
賢二「(キッチンで片付けをしつつ)何?どうしたの?」
史朗「今月の食費、1万7,368円。(弾んだ声で)予算の2万5,000円より8,000円近く浮いた。」
賢二「えぇ、ホント?ホント?やった、じゃあその8,000円で、(史朗に近づきながら)どっかに美味しいもの食べに行こ。」
史朗「何言ってんだよ。貯金だよ、貯金。」
賢二「えっ、え〜!」
史朗「お前な、そんなんだからその歳でろくに蓄えもないんだぞ。43だぞ!(机とトントンと叩きながら)少しは考えろ。いくら美容師で手に職があるからって、いつまでも働けるわけじゃない…。」
賢二「(遮るように)あ〜、はいはい。まためんどくさいのが始まった。」
史朗「めんどくさい?」
賢二「あっ、シロさん、この間買ったハーゲンダッツ食べよ。定価で買っても、食費余ったんだし、堂々と食べてもいいでしょ?」
史朗「バカ、お前、今からあんなもん食べたら明日にも腹出るぞ。」
賢二「え〜、いいじゃん、じゃ、半分こしよ。」
史朗「俺は食べない!」
睨み合う2人。賢二が史朗を指差した。
ソファでハーゲンダッツを食べる2人の後ろ姿が映る。エンディングソングが流れる。
賢二「ん〜、おいしい。」
史朗「ゲッ、これ297キロカロリーもあるのか。明日1駅歩くか。」
賢二「もう、シロさん無神経。せっかく美味しいの食べてんのに。」
史朗「(頷きながら)結構ちゃんとマカダミアナッツの味するな。(賢二の視線に気付いて)んっ?」
賢二「(首を振り)ううん。」
史朗「やっぱうまいなこれ、値段の価値あるな。」
賢二「だから言ってるじゃん、たまには贅沢しようって。」
史朗「ダメだ、金も体型維持も一瞬の気の緩みが破綻を招く。」
賢二「(少し笑いながら)破綻って。もうシロさん。人生の喜びってのはさ、ほころびから生まれたりするもんなんだよ。恋人との出会いも、ひょんなことからみたいの多いじゃん。」
史朗「その、ひょんなことのひょんって何なんだ?」
賢二「ひょん?ひょんはほら例えばさ、病院で入院してるときにさ、インターンの先生が見舞いに来てさ、診断されてそのまま恋に落ちて、私たち付き合っちゃいましたとか、そういうのがひょん…。」
史朗「(遮るように)何言ってんの?違うよ。」
賢二「えっ?何?」
史朗「違う、俺が言ってんのは…。(吹き出しながら)何言ってんの?」
賢二「何ってひょんのたとえ話。」
史朗「違う、何でそうやって妄想広げちゃうの?違う、ひょんな、のひょんって何ですかって言ってんの。」
賢二「ひょ…ひょん?」
史朗「うん。ひょんの意味は何ですかって。」
賢二「ひょんって言ったら、もう、ひょんじゃないのよ。」
見つめあって笑いながらハーゲンダッツを食べる2人。

第1話 終了

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